これから超特急を応援するにあたって

オタク友達と見ていた超フェス2020。

TEFBで始まった時、

とても苦しかった。

この曲をどう聴くべきか考えてしまう自分がいたからである。

 

 

私は去年超特急を好きになった。

なんてことはない。友人からの布教を受けた。

布教してくれた友人とはとても仲良くなった。

夏も年末もファンミも、ユースケくんの脱退も、2019年はすべてを分かち合った。

とても楽しかった。

でも、

超特急を好きになればなるほど、満たされなくなっていった。

昔から超特急を見てきた友人の隣にいる私は、あらゆる場面で「知らない側の人間」だということに気付かされていたからだ。

 

 

ユースケくんの休養が発表された日、

euphoria8号車の日でバッタマンを見た時、

うたうたいでピースユーを聴いた時、

To8のrefrainを見たとき、

リョウガくんが言った「7人で進んできた道」の言葉を聞いたとき。

 

 

全ての瞬間で本当に悲しかったし、感動もした。

でも同じくらい辛かった。

自分が感じてる悲しさやあたたかさ以上にそれを感じている人が沢山いるから。

自分はどう頑張っても過去に戻ることはできないから。

 

そう。

私はどんなに頑張っても過去に戻ることはできない。

 

円盤・写真集・パンフレットを揃えても、

Signalを読んでも、

当時のブログ・インタビューを読んでも、

晃一くんのソロライブに行っても、

佑亮くんの消えてしまったブログを何回読んでも、

私はどう頑張っても、

2人がどんな人で、

5人にどんな影響を与えてきたのか、

当時はどんな雰囲気だったのか、

超特急はどんなグループだったのか、

知ることは出来なかった。

絶望だった。

 

 

それに加えてここ最近の愚痴垢や掲示板も私の絶望を煽った。

「超特急 解散」

オワコンだの7人が至高だの2017年がピークだの

見なければいいのにそんな言葉を見ては傷ついていた。

 

一生かかっても知ることができないことがあることに絶望している上に、

知ることができないときの方がいいなんて言う人がいる。

気がつくと、超特急のオタクを楽しめなくなっていた。

 

 

オタク友達と超フェス2020のTEFBを見た時、

その満たされない気持ちがピークに達してしまった。

私は、私が知らない超特急を知っている友人の隣で、

『この曲を見て何を感じるのがオタクとして正解なんだろう』

なんてことを考えてしまった。

大好きな人のライブを見ているのに、考えてしまった。

もうオタクを続けることは無理かもしれないと思った。

 

 

今朝、超フェスのダビングをした。

ダビングしたらもう二度と見なくていいような気がした。

でもふと思った。

1人でこれを見たらどう感じるのだろう。

嫌だと思ったら止めればいい、誰に気を使う必要もない

そう言い訳をして再生した。

 

 

なぜか涙が止まらなかった。

 

1人で見たTEFBはとても自由だった。

パフォーマンスから何かを受け取らなくてはという焦りも、

この曲に挑む5人の気持ちなんていう一生かかっても分かりっこないものを考える必要もなかった。

 

ただ見て聴いてそれだけでよかった。

すごく楽しかった。

久しぶりに好きだと叫びたくなった。

初めて超特急をみた瞬間を思い出した。

 

 

その時気がついた。

自分は知りたいことを知れなかったから辛かったわけじゃない。

知っている誰かと自分を比べていたから辛かったのだ。

いやもっと言えば、

「知っている誰か」なんて私の幻想にすぎなかった。

本人たち以外誰も知らないのだ。

架空の存在を作り出して、オタクをする以上自分がそれに近づかなくてはいけないと思い込んでいただけだった。

友人だって、過去を知らない私を責めたことも馬鹿にしたことも見下したことも一度もなかったのに。

プライドの高い私が勝手に闘争心を燃やし

同調意識の強い私が1人で焦っていただけだった。

 

 

なんて愚かなんだろう。

なんてしょうもないことで悩んでいたんだろう。

無理に何かを感じる必要なんてない。

パフォーマンスの裏側に隠された気持ちなんて考える必要ない。

ただなんとなく良いとか、

凄いとか、

かっこいいとか、

可愛いとか、

それで十分なんだ。

言葉にできなくても、

過去の彼らの姿と繋げることができなくても、

私が超特急を好きなことに変わりはない。

 

 

オタクに正解なんてない。

たいていの噂も、懐古して今を貶すオタクも、

私にはなんの関係もない。

私の好きを邪魔する権利は誰にもない。

負の言葉を垂れ流し、空気を悪くする人間はどこにだって存在する。

そんな人になんの価値もないことぐらい私は知っていたはず。

 

 

超特急はきっとこれから先も、

節目節目で自分たちの過去と向き合った今を提供してくれると思う。

その度に少しの寂しさを感じるかもしれないけれど、

一緒に走っている“今”を1番大事にしてくれていることは疑う余地もない。

 

 

 

自分がいいと思うものを大切に。

自分の感情を取り繕うこともせず、

自分の好きを譲ることなく、

見栄を張らず素直に応援していこうと思う。

 

 

 

いつもありがとう。

大好きだ〜〜〜〜〜!!!!!

f:id:dksiswich:20200811022118j:image